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品質へのこだわり

産地のこだわり

京都・丹後地方は奈良時代から続く、絹織物産地です。丹後地方では冬にかけて吹く「うらにし」と呼ばれる季節風は「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるぐらい湿気をともなう雨が降ったり、止んだりする日が続きます。この気候風土が、良質の水、適度な湿度をもたらすことで「MAN ABOUT TOWN」の上質な生地が生まれます。

糸染めのこだわり

糸染めには2通りの技法がありますが、MAN ABOUT TOWNの糸は綛(かせ)染めの糸を使用しています。綛染めはぐるぐると束になった状態の糸を綛(かせ)と言い、穴の開いた管にこの綛を掛け、穴から染液を噴射して染色する染め方です。手間がかかりますが、糸本来の風合いを残しながら、ムラなく美しく染め上げることができます。

糸繰りのこだわり

糸染めした糸は次に糸繰りをします。糸繰りとは綛(かせ)の状態の糸を糸枠やボビンに巻く工程です。この糸繰りは生地を織る前の下準備で非常に重要な工程です。MAN ABOUT TOWNの糸は適度な回転数で糸の風合いを損なわないように丁寧に繰っています。甘撚りで通常の糸に比べて扱いが難しく手間がかかりますが、光沢感、色味、風合いが他の糸とは一線を画します。

織りのこだわり

丹後の機場では旧式のレピア織機を日々、職人たちがメンテナンスをして丁寧に取り扱っています。生産効率は低く、手間がかかるのですが生地幅の狭い織機で低速で織り上げることで生地に出来る限り 負荷を少なくしています。そのような手間を惜しまない努力でMAN ABOUT TOWNの生地は空気を多く含み、柔らかく丸みのあるしっかりとした生地に仕上がるのです。

縫製のこだわり

縫製は丹後機場から宇治の縫製工場に生地が渡り、熟練した職人たちにより、生地の特性に合わせて仕上げていきます。裁断、縫製、最終のアイロンの仕上げまで熟練の技術があってこそMAN ABOUT TOWNのネクタイが完成します。