「ハウンドトゥースの歴史」
こんばんは。MATのにじおです。今日はMATのネクタイでも人気のハウンドトゥース柄について掘ってみたいと思います。
KYOTO SILK GLEN CHECK TIEハウンドトゥースは主に黒・白で構成される格子縞で、ハウンドは猟犬、トゥース(ツース)は歯のことで、チェックを構成している柄が犬の牙のようであることからそう名付けられました。 日本ではこの柄が鳥が飛ぶように見えることから「千鳥格子」と呼ばれています。
KYOTO SILK GLEN CHECK TIEそのワイルドな名前とは異なり、ツイードのような生地でなく、本来は滑らかな肌触りが特徴です。また、時代とともにバリエーションに富んだデザインも増え、ハウンドトゥース本来の意味合いも変化してきました。ハウンドトゥースには、元来争いを避けて中立の立場をとる、欧州はスコットランドの氏族をわかりやすく分類する役割があったそうです。ハウンドトゥースの起源は、スコットランドローランド地方で数百年前にまで遡ります。もともと固有なスコットランドの氏族(クラン)の中立性、他の氏族と識別するために用いたものと言われています。例えばよく聞く「タータンチェック」。これが氏族(クラン)と同じ意味合いです。16世紀ごろのスコットランドで、各クランの紋章としてチェックが使われています。過去には、イングランドによって氏族制度が解体されてしまいますが復活します。ここで、ローランド地方にも氏族が確立されて識別するパターンも登場、そこでハウンドトゥースはローランド地方、タータンチェックがハイランド地方になったようです。
さらに、ハウンドトゥースの大きな流れをつくったのは諸説ありますが、アメリカンフットボールの伝説的監督ベア・ブライアントの存在があります。このベア・ブライアントがハウンドトゥースのアルペンハットを被っていました。これは監督がアメフトファンへの軍隊と忠誠心を意識していたという説明もあり、その後ハウンドトゥースの在り方が多様化されていきます。ハウンドトゥースが、まさにその時、ハウンドトゥースが戦闘的で男らしさのシンボルになった瞬間でもあります。スーツにネクタイは男の戦闘服とも呼ばれるようになった起源がここにありました。
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